アメリカでインターンオファー獲得するまで(選考編)

今回は企業の採用担当にリーチした後、つまり、面接に臨む際に気を付けるべきことを紹介する。ただ、ここで紹介するのは、自分が経験した、スタートアップでの選考経験を基にしたものなので悪しからず。

 

「ネイティブではなく、貴方を採用しなければならない理由を教えて」への返答を考える

これに答えられるか次第で結果は大きく変わるし、選考を受けた全企業で聞かれた質問。インターン先を探し始めて間もない頃はこれに上手く返答出来ずに困ることが多かった。

 

当初はマーケティング職を志望していたので、日本でのマーケティング経験を基に

答えていた。ただどうも、それだけでは相手企業を納得させることが出来ずに撃沈した。

 

ここで自分の何がダメなのか、戦略を変える必要性を感じる。そして言語的不利をどう克服するべきかを考えるようになる。

 

出た答えが、言語以外の面で自分がアメリカ人よりも秀でている部分をアピールするということ。それは何か。「日本人」であることだ。

 

というのも、「英語がダメだから英語をどうにかしないと」という考えを変える転機があったから。

「英語を頑張らないとダメ」だと思ってた自分を変えてくれたイベント

 

この当時、SFでのイベントでボランティアをする機会があった。多くの日本人参加者がいたのだが、そのうちの何人かは英語が上手くないのに外国人が常に周りを囲んでいることに気づいた。

 

その人達を観察してると、英語は苦手だけど、英語以外の部分で回りを引き付けていることが分かった。

 

例えば、このイベントは医療がテーマだったので、ある分野で権威の方だったりがたとえ英語が出来なくとも外国人からすると、魅力的に映っていたのだ。

 

これは自分からすると衝撃だったし、インターンでの戦略を変えるきっかけにもなった。

 

要は、出来る人が既に沢山いる領域ではなく、ニッチな領域で自分の能力が際立っていることをアピールすることが大切だということである。

 

戦略を変えてから・・・

イベント後にさっそく、前述したように「日本人」であることがアピールポイントになる企業はどんな企業なのか探すことにした。そこで出てきたのが、以下。

 

日本が最先端もしくは、市場拡大が著しい業界

 

じゃあそれってどんな業界?

 

SNS、ゲーム、自動車、、(もっとあるかもだけど)

 

ということで上記の業界に絞って応募して、「日本は最先端だから力になれる(かなりざっくり)」と答えたら、驚くくらい好反応だった。

 

自分の立ち位置を俯瞰的に見て、どんな強みをアピールするべきか考えることが大事。(このメタ認知的考えは、海外に来て人種マイノリティになると嫌でも身につくし、留学前と比較して一番伸びた部分だと思う)

 

あとは資料作って、「日本のマーケットはこれだけ伸びるポテンシャルを秘めてるよ」ということを数字で示せば信頼性は上がる。

 

まとめ

繰り返しになるが、自分が全体から見てどんなポジションに置かれているのかを考えることが第一になる。それが出来さえすれば、自分が他の学生に比べて秀でているスキルは自ずと見えてくる。

 

純ジャパが英語だけで勝負しても結果は見えてるので、それ以外のコンテンツで勝負するのが最適解。

インターンするまでに使用したツールについて考察してみる

前記事に基づき自分が用いた方法について考察してみる。

メール

一番手軽にできるアプローチ法。もっとも自分の場合、アプローチの最初の手段としては、一度試して完敗して以降一度も使わなったが。自分のような文系では、ニーズが少ない分、エンジニアと比較して圧倒的に可能性は低かった(笑)

使用するなら、別の方法でコンタクトが取れてからがベスト。

 

Linkedin

アメリカでは一般的な方法(ローカルの学生情報)。

興味がある会社に直接もしくは、社員にDMを送るだけ。コツは偉い肩書の社員ではなく、経験が浅い社員にDMを送ることだそう。返信率が高く、選考前のコネづくりに良いのだとか。

日本でも話してみたい社会人にTwitterFacebookでDMを送る学生がいるが、イメージとしてはそれと似ている。

僕も試してみたが、10人くらいにDMして誰も返信してくれなかった(笑)

 

知り合いのツテ

任せられるタスクにピンからキリまである印象。ツテからインターンを始めた知り合いの中には、充実した仕事内容の人もいたが、仕事を初めて見るまで分からない。

こちらから頼んで繋げて頂いたので恐縮ではあるが、やはり自分から直接アプローチするのがいいのかなと思う。

 

教授の紹介

一度しか試みていないが、有用だと感じる。特にビジネス専攻ではなく、ニッチな分野の勉強をされている方だと尚良いのではないか。

生徒から教授に聞くのも良いが、時々教授から仕事の紹介をする授業もあった。

 

イベントに行きまくる

 レジュメを持ってスタートアップが集まるイベントに行く方法。これは運だと思う。この方法でインターン先を見つける人もいるが、採用目的のイベントでない限りは難しい。

 

 

電話

会社人数が多いほど、空回りに終わる可能性が高い。

自分の場合は、

・普段の会話すらまともに英語を話せないのに、電話なんて伝えたいことが伝わらずに終わる危険性があること。

・仮に伝えたいことを伝えられても採用担当にまで話を繋げてもらうかが微妙である

と思い、10人以上の会社には電話しなかった。

しかし10人以下の企業への電話でも100発100中だったので、試してみる価値はある。

 

まとめ

書き出してみると想像以上に沢山の方法でアプローチをしていたんだなーと感じる。これからインターン探しをする人は自分の得意なアプローチ法を選んでほしい。

コネ無しからシリコンバレーでインターンをするまで

シリコンバレーにきてからインターンのオファーを受けるまでの記録をザックリまとめてみた。これからの人生でもなかなか無いであろう経験が出来たので、忘れないうちにブログに記しておく。

 

 

~7月

米国でのインターン経験ある方に話を聞く

渡米前はアメリカで働いた経験がある人がいそうなイベントに行きまくった。その甲斐もあって、シリコンバレーインターン経験がある3人の方とお話する機会を頂き、インターンオファーを獲得するまでの経緯を中心に伺った。

個人的に穴場だと思われるのが就活イベントで外資ブースにいる内定者の方にアプローチする方法。海外大学に在籍されてた方が多いので、名刺を渡して後日会ったり、アメリカにいる知り合いを紹介してくれたりした。

参考にしていたブログは以下の2つ。アドバイスを貰った三人のうちお二方の書かれたブログ。

medium.com

nikufumi.com

留学前だけでなく留学中も繰り返し読ませていただきました。

 

8、9月

知り合いを作りまくる

 

アメリカに来て2か月はとにかくイベントに行きまくった。偶然にも同時期にSFに留学することになっていた1人の友人を除くと知り合いは誰もいない状態から、約200人ほど知り合いを増やしたと思う。

イベントを見つける上で役立ったツールは以下の3つ。

・Meetup

Facebook

・Eventbrite

 

レジュメ作成

会社に送るレジュメを作成する。英語の文法表現の細かいニュアンスはネイティブの友人に添削してもらい完成させる。

 9月頃からは、日本語表記だったLinkedinも英語表記にし、内容も充実させた。

10月

50社にメール送る

インターンする企業を探すということで、家から通える範囲の企業約50社にメールを送った。結果返信があったのは1社だけ。面接を受けたものの、落とされる。

会社は主にLinkedin、Techcrunch、Angellist、あとは“San Jose startup”で検索して、出てきた会社に片っ端からメールを送った。メールには日本のテックサイトやVCの情報をまとめたPDFも付けたが効果はなかった。

教授に会社を紹介してもらう

同時に、取っていた授業の教授に「インターン探しているんですが、アドバイスがあればお願いします。」と聞いたところ、1社紹介される。

しかし、ここも自分のやりたいことと相違があり断る。

 

この結果を受けて戦略の変更を決める。知人にも相談してシリコンバレーにある日本企業もしくは知り合いのツテを頼って会社を探すことにした。

理由としては

・会社としては日本語を使う機会は多いが、扱う資料、クライアントは米企業であるから結局英語を使う頻度はほぼ変わらなさそう。

インターンを探す中で、英語をまともに話せない時点で任せられる仕事のレベルが低そうだと感じたから。

11月

ターゲット企業を規模が小さいスタートアップに変える

引き続き日本企業や、知り合いの紹介でのインターン探しをする。

しかしたまたま話した日本人の方との会話で戦略を再度変えることに。それは「最近の学生は頑張りすぎ」という言葉。自分はこれを「学生っぽいことした方がいいよ」と解釈。

これをきっかけにして、自分が探してるインターン像って社会人になってからでも出来ることなのでは?と思うように。

そこからインターンをするにしても学生の今だから入れそうな企業に絞ろうと思い立つ。それはどんな会社かを熟慮して出てきた条件が以下。

・会社が小さい(10人以下)

→自分の意見が通りそう

・日本帰国後にも活きそうな業界

→IT系?SNS系?

留学前に所属していたコミュニティの影響で、自分の意見で組織が変わっていくことに関して興味が湧いてきていたので、 自分の奥底にあったものを思い出させてくれた。

 

12月

インターン企業決定

小さい企業なら電話すれば採用担当まで繋がるのでは?と思い、直電したところ、案の定繋がった。10社ほど電話して全て面接までいけたので、作戦成功?だと思う(笑)

あとは電話面接と会社での面接を経て、最後は中国人の企業で働くことに決めた。

事業の魅力度はどんぐりの背比べ状態だったので、最後は「信頼関係を築けそうか」、「年末年始もバリバリ働けるか」で決めた。

後者の理由は、アメリカ人は12月中旬から年始までほぼ働かないと聞いてたこと、あとは自分には年末に旅行に行く金が無く、働けないとやることないと思ったから(笑)

  

まとめ

12月上旬でインターンが決まってないときは、夜眠れないくらいの不安に襲われることもあったのも今思い返すと良い思い出。

シリコンバレーインターンしたいという方に参考にして頂けると幸いです。

メジャーリーグサッカーを観戦してきた

 

観戦に行ってからだいぶ時間が経ってしまったのですが、サッカー観戦してきました。

 

試合中は1枚も写真を撮らなかったのですが、スタジアムは雰囲気があって良かったので、今日はスタジアムについて書こうと思います。

 

もともと僕はスタジアム巡りが大好きで、去年の春休みにはイギリス各地のサッカースタジアムを訪れたりしました。

 

なので今日のブログは完全に自己満です(笑)

 

サンノゼ・アースクエイクス 対 バンクーバー・ホワイトキャップス

 

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ヤシの木が生えてる辺りがカリフォルニア感があってよかったです。

 

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ゴール裏は広場になっていました。

 

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席からみたスタジアムの写真。

 

スタジアムの隣は空港だったので試合中は飛行機がひっきりなしに離陸着陸していました(笑)

 

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個人的にはスタジアムの向こう側に山が見えているのがアメリカぽくていいなと思います。

 

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この写真みてもわかると思うのですが、グラウンドと席の距離が近くて素晴らしい作りとなっています!

 

近代型スタジアムはどこも距離が遠すぎて僕としてはあまり好きではないのですが、大満足でした。

 

ちなみに僕が一番好きなスタジアムはロンドン南部にあるクリスタルパレスのセルハーストパークです。

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まとめ

プレー中の写真は一切なかったので突っ込まれそうではありますが(笑)、スポーツにはその地域の特色、文化だったりが反映されると思うので一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

シリコンバレーに来て1週間で感じたこと

 初めまして、現在日本からシリコンバレーの大学に留学中のたつきです。こっちにきてからまだたったの1週間ではありますが、行きの飛行機で、経由地のシアトルからサンノゼへの便がキャンセルされて1日足止めされることをはじめ、正直濃密な時間でした。今日はこちらに来て約1週間で感じたことについて以前から個人的に経験したことも交えながら記していきたいと思います。

 

  1. 英語を話すときに発音なんて関係ない
  2. 夏だけど湿度が低くて快適
  3. 外国人と仲良くなるためには宗教についての勉強が必須!?
  4. 海外でキャッシュ(現金)は必要ない
  5. サッカーは国境を超えて人と人をつなげる

1.英語を話すときに発音なんて関係ない

 こちらに来てとても思うのが、外国人は発音よりも意見、アイディアに意識がいっているということです。逆に日本人はというと、外国語を話すときに発音を気にしすぎている気がします。

 

知っている方も多いかと思いますが、数年前にクリスティアーノ・ロナウドが来日した際のイベントで、小学生が拙いポルトガル語ロナウドに質問した際、記者から笑い声が起こったことについてロナウドはなぜ笑ってるんだい?と言った出来事がありました。

 

この出来事は僕が今日言いたいことをそのまま象徴していると思っています。というのは、日本人は発音に、外国人はアイディア、意見に目が向いているなということです。この映像は日本人と外国人の価値観の違いを表す良い映像だと勝手に思っています。

 

こうした環境ではYESなのかNOなのかというはっきりとした受け答えが大切になります。実際、曖昧な返事をしてしまったがために、ちゃんと聞いてる?と聞かれることが多々あります。日本では当たり障りのない返事をすることで危険を回避しようとしていた僕ですが、こちらに来てからは相槌にしてもリアクションを大きめにとるようにしています(笑)

 

当然、あまりに変なアクセントだと笑われることもありますが、海外はアイディア第一主義であると思います。

 

2.夏だけど湿度が低くて快適

 シリコンバレーは夏でも湿度が低くてとても過ごしやすいです。日差しが強いという難点はありますが、蒸し暑い日本に比べるとはるかに快適だと思います。こちらに来てから約10日が経ちましたが毎日が雲一つない快晴です。

 

一般的にシリコンバレーが現在のようにITの中心となった要因として、気候が挙げれますが、それがよくわかる気がします。これだけ快適だと日本では暑苦しい日はずっと室内にいた僕でもずっと外にいることができます(笑)

 

しかし、サンフランシスコを訪れる際に暖かい服装がいらないかと言われるとそうではないです。つい先日訪れたサンフランシスコの半島、港付近はとても寒かったです。聞けば、日中の平均気温が20度以下で夜になると霧が毎日のように出てくるようです。距離にして100㎞ほど離れている程度ですが、シリコンバレー付近での恰好のまま向かってしまった僕はあまりの寒さに風邪をひきました。

 

サンフランシスコ観光に来る予定の方は厚めの服も持参しましょう。

3.外国で暮らすためには宗教についての勉強が必須!?

 海外に関心がある方は宗教についての勉強が必須だと感じています。以前イギリスに語学留学していた際にも思ったのですが、海外では暮らしに宗教がとても絡んでいる印象があります。

 

シリコンバレーで出会ったドイツ人留学生の話ではドイツの大学では宗教の歴史についての授業が必修だそうです。またアメリカで出会った日本人ワーカーの話だと、来た当初は全く友達ができなかったけどキリスト教について勉強し始めたら友達が増えたということでした。

 

日本では無宗教が普通ですが、海外では普通ではないということ、宗教=怪しいという先入観が自分の中であった気がします。

 

これからの時代は移民が増えて、日本だってもしかしたら国際色豊かになるかもしれません。そうしたときに宗教についての知識を持っておくことは大切だと思います。

 

4.海外でキャッシュ(現金)は必要ない

 知る人ぞ知る話ではありますが、アメリカでは現金を使う機会がほぼありません。カード一枚があれば生活ができます。

 

中国人留学生の話では、中国ではQRコード決済が普及していてかれこれ3年ほど現金を利用したことがないということでした。去年訪れたイギリスでのバスでは現金では乗れず、それを知らなかった僕は大変焦った記憶があります(笑)観光で訪れたサンフランシスコでは路上パフォーマンスでチップではなく、ビットコインやVenmo(個人間送金アプリ)を募る人もいました。

 

日本も政府が2020年東京オリンピックに向けて、キャッシュレス化を進めているので近い将来にこうした世の中に変わっていくのではないでしょうか。

5.サッカーは国境を越えて人と人をつなげる

  見出しの字を読んで如くです。サッカーは国境を超えるスポーツであると僕は思っています。これまで数多くの東南アジアをはじめ、イギリス、スペイン、そしてアメリカを訪れましたがそこには必ずサッカーが好きな人がいました。

 

今回訪れているアメリカではアメフト、野球、バスケ、アイスホッケーが4大スポーツと呼ばれているため、あまり期待していませんでした。しかし、ここで出会った人に自分がサッカーが好きなことを伝えると、自分もサッカーが好きだという人が何人もいてとてもうれしくなりました。

 

英語ネイティブならば仲良くなるのに時間はかからないかもしれません。でも僕のような純ジャパの方であれば、サッカーをはじめとするスポーツ、そして芸術などの言葉を必要としないツールに精通しておくと役にたつかもしれません。

まとめ

 ここに記したこと以外にもまだまだ気づいたことはたくさんあるのですが、今日はここまでにします。日本での普通が海外では普通ではないと知ること。それこそが僕にとっての海外滞在の醍醐味の一つです。

シリコンバレーでのイベントやインタビューもしていくので、随時更新していきます。

 

武内樹 tatsutatsu2107@gmail.com